ネーミングに悩んだ時に見る、会社名の由来や意味
新しい名前を決める時って、悩みますよね。
商品名や会社名、サークル名やゲームの主人公など、名前をつける時ってどのように考えればいいんでしょうか。
会社名を調べると、名前をつける時には決まった法則があることがわかります。
今回、法則別に分類することで、自分でネーミングをする時にも役に立つと思い、まとめてみました。
ギリシャ神話を使ってネーミングされた企業
ナイキの由来(シューズメーカー)
ギリシャ神話に出てくる勝利の女神「ニケ」からとってNIKEになったのが、由来です。
スペルは同じなので、英語読みでシューズメーカーでは「ナイキ」となりました。
またナイキのロゴは、スゥッシュと呼ばれ女神ニケの翼を表しているそうです。
オリンパスの由来(カメラ・顕微鏡メーカー)
ギリシャ神話で神々が住む山「オリンポス山」が由来です。
創業時の社名は「高千穂製作所」ですが、この社名も日本神話の高千穂から名付けられましたので、どちらも神話からネーミングされていますね。
ナイキと同様に、英語読みで発音だけが変わりました。
アポロチョコの由来(菓子メーカー)
ピンクと黒の三角形でおなじみの明治製菓の商品、アポロチョコ。
形は月に行った飛行船アポロ11号と似ていますが、実はギリシャ神話の太陽神、「アポロン」に由来しています。
お菓子とギリシャ神話の意外な組み合わせが、斬新で面白いですね。
アイリスオーヤマの由来(生活用品)
LED関連や園芸用品、棚など幅広い商品を手がけるアイリスオーヤマ。
社名の一部、「アイリス」は、ある商品のブランド名だったことと、ギリシャ神話で「アイリス」は“虹の女神”からの由来です。
「オーヤマ」は、創業者の名前ですね。
ギリシャ神話単体でネーミングを考えるのでなく、もともとある名前にギリシャ神話をつける組み合わせることも面白いですね。
原料や成分名が会社名の由来
成分名を由来にして会社名になったパターンも、意外とあります。
お菓子や製薬メーカーなど、業種が限られますが、1つの切り口として見てもらえたらと思います。
グリコの由来(お菓子メーカー)
グリコは、創業者の江崎氏が、牡蠣の煮汁に含まれている栄養に着目してできた商品。
当時、栄養バランスがよくなかった大正時代にできたお菓子で、少しでも子供達に栄養を付けてもらいたい気持ちから、完成したそうです。
牡蠣に含まれている「グリコーゲン」の成分を由来にして、「グリコ」とネーミングされました。
カルビーの由来(お菓子メーカー)
カルビーの社名は、カルシウムの「カル」と、ビタミンB1 の「ビー」を組み合わせたのが由来です。
社名が短くて語感がいいのも、特徴的ですね。
ペプシコーラの由来(飲料メーカー)
「ペプシ」は、もともとは消化不良の治療薬「ペプシン」から名づけられました。
似ている社名のコカコーラは、「コカインの葉」と「コーク」と呼ばれる興奮剤を合わせて社名にした説がありますが、コカコーラのホームページでは否定しています。
いずれにせよ、原料を結びつけてネーミングを考えるのは、1つの方法ですね。
単語を組み合わせてネーミングされた企業
単語通しを組み合わせて、イメージしやすい会社名やグループ名を考えるのも、面白いですね。
少し長くなってしまう欠点はありますが、覚えてもらいやすいメリットがあると思います。
アスクルの由来(事務用品メーカー)
文房具などをネット販売することに、力を入れているアスクル。
「注文したものが明日来る」サービスをしていることから、「アスクル」と名づけられました。
とても覚えやすくて、かつシンプルですよね。
日本にある事業所の90%以上が従業員30人未満であることに着目し、規模が小さい事業所向けに特化したサービスを展開している会社です。
FaceBookの由来(webサービス)
もともとは、フェイススマッシュというサービスで、可愛い子をランキング付けするゲームを遊びで展開していました。
顔の写真を集めてプロフィールを作っていくことから、FaceBookと名づけられました。
大学に所属していた時に創業者のザッカーパーグは、大学のデータベースを突破して顔写真を集めたそうです。(もちろん違法です。)
サンスターの由来(製造メーカー)
元々は、自転車の部品を作っていたサンスター。
戦後、チューブ練り歯磨で歯磨きの事業に進出します。
サンスターは、サン(太陽)とスター(星)を組み合わせた言葉で、「朝晩、歯を磨こう」「太陽や星のようにかけがえのない存在」をコンセプトにして考えられた社名です。
想いやコンセプトが会社名の由来
「令和」など元号を決める時に、使われるネーミング方法。
グループの方向性や目標、意味などから名前を考えることで、アイディアの広がりが期待できますね。
三省堂書店の由来(大手書店)
都市部や郊外で見かける、三省堂書店。
三省堂は、中国の古典『論語』に書かれている「われ日に三度我が身を省みる」部分から名づけられました。
一見すると本を読むことと反省することは無関係ですが、本を読むことで思考するのでイメージと会社名は、ぴったり合ってますよね。
セイコーの由来(時計メーカー)
創業者の服部金次郎氏は、「精巧で精密な時計を工作する工場」として「精工舎」を創立しました。
その工場名の一部をとって、セイコーとネーミングされたようです。
緻密なイメージは、時計にはぴったりしたイメージですよね。
中外製薬の由来(薬品メーカー)
ガンの投薬では、シェアトップのメーカー、中外製薬。
中外製薬の名前の由来は、国内や国外でも活躍する意味を込めて、「中外製薬」とネーミングされました。
1925年に創業しているので、いち早く海外に目を向けた企業ですね。
生い立ちからネーミングされた企業
生い立ちに目を向けて。ネーミングされた会社名もたくさんあります。
その中でも、有名な会社名を並べてみました。
ブラザー工業のミシン名の由来(ミシンメーカー)
元々は、ミシンの修理をしていましたがあるとき、父親が亡くなったそうです。
その時に、10人兄弟で乗り切ろうと日本初のミシンを作って創業しました。
なので、国産初のミシンは「ブラザー」とネーミングされました。
当初は、ミシンは女性のイメージがあることから「シスター」と名づける予定だったが、すでに商標登録されていたため、「ブラザー」とネーミングしたそうです。
つぼ八の由来(飲食店)
今や全国で400店舗以上展開している、居酒屋つぼ八。
店の名前の由来は、初めて出店した一号店の大きさが8坪だったことから、つぼ八と名づけられました。
初心を忘れないネーミングは、かっこいいですね。
島津製作所の由来(測量品メーカー)
精密機器や測量品メーカでノーベル賞を輩出した実績もある、島津製作所。
会社名の由来は、創業者の先祖が戦国大名だった島津氏に姓と家紋をもらっていたことに由来します。
家紋の名前の読み方を少し変えて使うことでも、ネーミングのアイディアが広がりそうですね。
頭文字を組み合わせた会社名の由来
英語やラテン語などの外国語を使って、最初の文字を組み合わせてネーミングするのも1つの方法ですね。
意味だけでなく、発音のしやすさや語呂合わせもポイントだと思います。
ヤフー
「Yet Another Hierarchical Officious Oracle」の略といわれていますが、創立者のファイロとヤンは、自分たちは「ならずもの」という意味を込めて名づけたそうです。
「ガリバー旅行記」にでてくる粗野な野獣、「ヤフー」にも関係があるとされています。
ASICS(シューズメーカー)
元々はオニツカタイガーとして事業活動していたが、今のアシックスに社名を変更しています。
「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神あれかし、と祈るべきだ」というラテン語”Anima Sana In corpore Sano”の頭文字から社名を「ASICS」とネーミングされました。
またナイキの創業者、フィル・ナイトは元々アシックスの前身、オニツカタイガーのシューズを販売代理店として関わっていた因縁があります。
SONYの由来(電機メーカー)
かつてiPhoneを作ったスティーブ・ジョブスも尊敬したSONY。
SONYは、音の語源となったラテン語の『SONUS (ソヌス)』と「かあいい坊や」を意味する『SONNY』を合わせて名づけられた社名です。
また世界に製品を売り出すことを考えていたため、海外でも呼びやすい呼称にしました。
動物の名前からネーミングされた企業
会社や商品、グループのイメージに近い動物からネーミングを考える方法。
動物にすることで、ロゴを考える時にも結びつけやすいのは大きなメリットですね。
ゼブラの由来(文房具メーカー)
ゼブラは、シマウマを意味する文房具メーカー。
シマウマが群れて生活することから、社員が一致団結する願いを込めており、またシマウマは「斑馬」と表記されることで、文の王の表現はふさわしいと判断しました。
動物の性格を考えてなおかつ漢字の組み合わせまで考えた、秀逸なネーミングアイディアですね。
象印の由来(水筒メーカー)
水筒に飲み物を入れて保温するのに便利な入れ物、象印のマホービン。
丈夫で長持ちする商品と象のイメージがマッチングすることから、象の名前でネーミングされました。
また輸出先の東南アジアでも、象を神聖視することも考慮されたそうです。
ヤンマーの由来(農機具メーカー)
発動機や農機具として、一定のシェアを誇るヤンマー。
豊作の象徴でその王様の存在「ヤンマトンボ」(オニヤンマ、ギンヤンマ等の総称)と、創業者・山岡孫吉の名前の「ヤマ」をかけたのが社名の由来です。
ヤン坊マー坊の天気予報でも、お馴染みの会社名ですね。
地名を参考にした、会社名の由来
馴染みのある地名を社名やサービス名にするのも、ネーミングの方法です。
創業者の思い入れが詰まった社名をいくつかご紹介します。
ADOBEの由来(PCソフトメーカー)
PDFやPhotoshopなど、webで文書をみるためや写真編集のソフトで有名なADOBE。
ADOBEの社名の由来は、近くに流れているADOBE川からとったそうです。
かなり、適当ですよね笑
それでも、有名な社名になっているので、社名にこだわりすぎなくても良いかもしれませんね。
ドトールの由来(コーヒーメーカー)
飲食店だけでなく、コーヒー豆の卸売りメーカーでもあるドトール。
創業者がブラジルで働いていた時に、ドトール・ピント・フェライス通りで働いていたことから、会社をドトールとネーミングしたそうです。
お客さんからしたら、会社名はほとんど関係ないかもしれませんね。
ワコールの由来(コーヒーメーカー)
女性の代表的な下着メーカーのワコール。
滋賀県がかつて「江州」と称されていたこと、江州に名を永遠に留めるという意味を込めて「和江留」からワコールとネーミングされました。
地名を昔の国名表記にして、かつ一文字を組み合わせた方法ですね。
創業者の名前からネーミングされた企業来
ベタですが、創業者の名前を由来にしてネーミングされた会社名はたくさんあります。
一部使っているのも含めたら、会社名の2-3割くらいは創業者の名前を使っている印象です。
いくつかご紹介します。
HONDAの由来(自動車メーカー)
説明が不要なくらい有名な、車やバイクで有名なHONDA。
創業者、本田宗一郎氏の苗字が由来しています。
カタカナかローマ字表記にするかで、印象も変わりますね。
出光興産の由来(ガソリン会社)
戦前からあるガソリンや機械油の販売会社、出光興産。
創業者の出光佐三が、会社名の由来です。
外国の外油メーカーと戦った気骨ある創業者でもあります。
ブリジストンの由来(タイヤメーカー)
1931年に石橋正二郎によって創業された会社、ブリジストン。
創業者の名前を英語表記にして、逆に表現したことでブリジストンになったそうです。
元々は、足袋を作るメーカーで事業をしていたが、ゴムを取り扱うことでタイヤ事業に進出するきっかけになりました。
近年、大きくなった有名になった会社名の由来
最後に、近年有名になった会社の由来をまとめてみました。
Youtubeの由来(webサービス)
共同創業者のスティーヴンチェンさんの説明によると、
Youは視聴者、Tubeはテレビ(ブラウン管)を意味するもので視聴者が参加できるサービスとして、
「あなた」と「てれび」をつなぐ造語としてYouTubeと名付けられたそうです。
Googleの由来(webサービス)
今やほとんど知らない人はいない、Google。
最初は、10の100乗を意味するgoogolで登録するはずが、間違えて「google.com」と申請したことで今の会社名になったエピソードがあります。
Amazonの由来(webサービス)
最初は本をメインにネット販売していたが、今やなんでも商品を取り扱っているAmazon。
アマゾンは、世界最大規模の流域面積を持つ南アメリカのアマゾン川を由来に名づけられたそうです。
今は、モノだけでなくデータベースを提供するサービスもしていますよね。
いかがでしたか。
参考になれば幸いです。
ではでは
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