職場で伝達ミスやトラブルは起きて当たり前
職場の上司や同僚、また友達に伝えた事が、うまく伝わっていなかった経験はありませんか。
友達と待ち合わせ時間を伝言ミスしてしまったくらいなら、まだ良いかもしれませんが、職場での伝言ミスは状況によっては、トラブルにもなります。
そこで、伝言ミスでコミュニケーションのトラブルにはどうすればよいか、事例と対策をまとめてみました。
言葉の解釈違いの伝達ミス
A君「もっと楽に仕事したいなー」
B君「そうだねー、楽に仕事したいよね。」
この両者の会話は、成立しているようで解釈の仕方で意味が変わってきます。
『楽に仕事したい』というのは、上司や会社から営業成績のノルマやプレッシャーを減らして欲しい事を意味するのか、
不動産収入をメインにして仕事時間を短くして楽をしたいのかで意味が大きく変わります。
仲間同士の会話なら、話しの前後関係で解釈ミスは少ないですが、普段あまり顔を合わせない人と打ち合わせをした場合、間違って共有してしまう恐れがあります。
そもそも、人によって言葉の解釈は全く違うもの。
某企業の研修を受けた時、ある言葉を別の文字に置き換えて一分間できる限り書き出して、いくつ周りの人と一致するか実験に参加した事があります。
例えば、『情熱』という言葉を書き出して、横の人と照らし合わせた場合、一致する言葉は半分以下でした。
なので、もし二人で『情熱』という言葉をイメージして、ブログの記事やポスターを作る場合、後々になって、イメージがずれる可能性があります。
社交辞令でミスコミュニケーション
言った人と受け取る人の解釈がずれることをミスコミュニケーションと言いますが、社交辞令は先ほどの例と違い、発言した人は意図的に表現を柔らかくしています。
なのではっきりとモノを言わない人、優しい人に起こりがちなトラブルかもしれません。
逆パターンとして、デート中に男性と喧嘩して女性が走り出して立ち去ろうとするドラマのようなシーンの時、
「もう追いかけてこないで」「二度と連絡してこないで」と女性に言われて男性が追いかけなかったら、二人の関係は終わってしまいますよね笑
優しく言われ過ぎること、強く言われ過ぎても正しく判断しなければならない察知力も時には必要です。
言った!聞いてない!お互いが主張する伝言ミス
「あの時、私言いましたよね」
「いえいえ、絶対聞いてないです」
お互いが正しいと思い込んでしまっている状態は、相手に対して不信感でいっぱいになってしまいますよね。
忙しい職場などで、気軽に口約束した時に起こりやすい言った!聞いてない!の伝言ミス。
時間が経つと、思い出補正もかかるので、どちらが正しいかなんてわからなくなります。
大事なことは、二人だけで決めないこと、形にすることが重要ですね。
第三者を仲介して伝言ミス、トラブルに繋がるケース
第三者が仲介に入ることで、話しが切り取られることがあります。
プロ野球を知っているものなら知らない人はいない、三冠王を二度獲得した、落合博満氏のエピソードです。
選手だけでなく、監督としても大変実績があります。
毎年、プロ野球では2月1日が事実上、球団の始動日として練習が始まります。
当時の監督が2月1日までに体を作ってこないと罰金と選手に伝達していたそうですが、
「自分の体は自分が一番知っている。若い選手と同じメニューではしんどいので、それで罰金を取られるなら仕方ない。
オーバーワークでパンクしてしまっては、罰金より大きく年俸を下げることにもなりねないから、自分のペースで開幕に間に合わせる。」-コーチング 言葉と信念の魔術 落合博満-
と、キャンプに入る前に報道陣に話した事が、翌日の新聞に『監督指令無視』などと報道されてしまい、所属球団と一悶着があったようです。
落合さんからすると、あくまで一般論として出た発言であり、決して監督やチームの方針を批判したわけではありません。
しかし、結果的には報道陣の情報を切り取りのため、ニュアンスが違って捉えられました。
一般の人は、マスコミに話して仕事をすることは無縁かもしれませんが、職場の同僚に愚痴を言ったことがまわりまわって悪口を言ったと捉えられる可能性があります。
言いふらす同僚もよくありませんがね。
日頃からネガティブなことを言わない意識だけでなく、第三者からの情報を鵜呑みにしない適当さも重要かもしれません。
では、これらのような伝達ミスや勘違いが起きないようにするにはどうすれば良いでしょうか。
伝達ミス・ミスコミュニケーションの予防や対策
ここまで、伝達ミスの要因を中心にまとめてみましたが、対策をすることで減らすことはできます。
当たり前のことが多いですが、案外指摘されてハッと気づくことがあるかもしれませんね。
職場の雰囲気の風通しをよくする
周囲と連携をとって、意見を言いやすい環境にすることは大事です。
勘違いしていたことも、気軽に確認し合えることで二重チェックの役割を果たしますし、周りを巻き込んで自分に非がないことをアピールすることにも役立ちますからね。
確認すること、処理することが多い職場では、1つ1つのことに時間を駆け過ぎることはできないですもんね。
重要なことは、何回も説明すること
そもそも、一度伝えた事が、全て相手に伝わると期待しない事です。
ただの伝達事項か、専門的な事を伝えるかによって、回数は異なりますが、
可能なら、できるだけ具体的な言葉や数値を使って説明するのが、理想的です。
また、伝えるときには、タイミングも必要です。
バタバタしている時、機嫌が悪い時、などタイミングが悪いと、うまく伝わりません。
忙しくても、伝達・確認する時間はしっかりとる
混乱した現場では伝える時間を惜しんで、最低限の説明で伝達する職場もあります。
しかし、どんなに忙しくても内容をしっかり確認する事を意識した方が、失敗してしまうよりはるかにましです。
ピリピリした上司の雰囲気のため、部下がちゃんと確認できず仕事内容を適当に自己解釈して、失敗するパターンが多いように思います。
たった数十秒から数分を惜しむあまり、そのあとの作業時間の数時間を無駄にする事は、極めて非効率です。
仕事で伝達ミスがあった場合、大抵は力関係が弱い人(部下や仕事を受ける方)が怒られる結果になりやすいので、
普段から言葉の共有を行うことが大事ですね。
重要な内容は電話でなくメールや書面で残す
メールより電話の方が、相手に対して礼儀があると考える人もいますが、
大事な要件の時は、文書で残す事が望ましいです。
人の記憶はとてもあいまいなので、口約束だけだと、詳細までしっかり覚えていない場合があります。
メールでなくても、エクセルなど形に残す事で後々、「言った」「言ってない」と言ったトラブルに発展しにくいです。
伝達ミスで、トラブルになるのは双方にとって、とても勿体無い事です。
よかったら参考にしてください。
ではでは
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