起業に大成功した、大阪に関係する100人以上の企業家達のミュージアム
過去に成功した企業家は、どのように成功したか疑問に思ったことはありませんか。
会社名を聞くと、雲の上のような存在の会社でも、最初は誰でも0からスタートです。
今回、大阪で起業して成功した人を集めている博物館、企業家ミュージアムに行ってきました。
江戸時代の偉人、佐久間象山の記事はこちら
一代で成功した人の起業家の本の記事はこちら
各時代の偉人が順番に揃っている
中に入ると、パネルとその起業家に関する冊子がそれぞれ設置されています。
時系列順に、明治時代から大正、昭和と並んでいるのでとても見やすい配置でした。
教科書にも出てくる偉人クラスの松下幸之助はもちろん、ネットで調べてもほとんど情報が出てこない人もいるので、偉人や起業家、歴史好きの人にはおすすめの場所です。
私は歴史小説や過去の起業家の本などが好きなほうですが、知っている割合は2割くらいでした。
自分の不勉強さを改めて思い知る、良い機会でもあったと思いました。
各産業を網羅している
企業家ミュージアムでは、明治時代以降の業界が一通りそろっています。
金融業界や、貿易、繊維、貿易、保険、建築、ものづくりなど、誰が行っても自分が関わっている業界について見ることができます。
そもそも、今ある会社のほとんどは明治以降に作られた会社が多いので、あまり興味のない業界でも始まりの雰囲気を知ることができます。
個人的には、自分の興味ある業界の下調べをしてから見たほうが、より楽しめるのでは、と思います。
起業家の見やすい写真と説明
企業家ミュージアムでは、起業家の顔写真入りの実績が書かれたパネルと、数ページの冊子がワンセットになって設置されています。
顔写真入りの実績が書かれたパネルには、シンプルに書かれているので初めて見る人でもわかりやすく書いています。
この博物館を作った人、本当に素敵です笑
冊子を開いてみると、会社を起こしたきっかけや苦労した話し、取り組んだ話しなどが書かれていたので、興味ある人だけ冊子を開く方法も良いかもしれません。
また、ネットで書かれている情報でも有益なことはたくさんありますが、中にはそうでない場合もあります。
企業家ミュージアムの良いところとして、情報の信頼性が高い点も良いところだと思います。
複数言語での音声案内付き
人によっては、文字で読むことがあまり好きでない人もいます。
企業家ミュージアムでは、音声案内がついているので要約ではありますが、それぞれの見るポイントについての案内をしてくれます。
また、英語にも対応しているので外国人に日本の案内をするときにも、観光案内として連れてくることができます。
(興味を持ってくれるかどうかは、わかりませんが)
グループで来た場合、このようなビジネス系の展示は人によって好きの度合いの温度差も生まれると思います。
音声案内があったなら、あまり興味がない人でも雰囲気だけ知ることができるので、ありがたいアイテムだと思います。
明治時代以降なので、文献が残っている
私は、以前まで江戸時代の商人の話しが好きでしたが、残念なことに文献が近現代に比べてあまり多くありません。
なので、江戸時代の起業家の性格までは、知ることができません
(調べ方が甘いだけかもしれませんが)
江戸時代よりも明治時代以降、特に現在に近い起業家のほうが文献に残っている場合が多いので、後から調べることができます。
NHKの朝ドラのまんぷくは特別展示中
朝のNHKでも放映されている、まんぷくの主人公、安藤百福氏は、現在は特別展示されています。
チキンラーメンを作った人として、今も評価されていますが、今後は企業家ミュージアムで展示されている中から主人公が選ばれるかもしれませんね。
有名な人から、あまり知られていない人まで展示されているので、高校生から歴史マニアの人まで幅広い方が楽しめる場所だと思います。
企業ミュージアムを見た後、出る頃には映画を見た直後に、主人公に感情移入するように、起業に燃える気持ちに火がついているかもしれません。
アクセスも便利な大阪の本町駅
企業ミュージアムの最寄駅はは、大阪の堺筋本町駅、もしくは本町駅なので、梅田から約15分ほどの場所にあります。
関西に住んでいる人、旅行や出張などでくることがあるなら、立ち寄ってみてください。
ちなみに安藤百福の記念館は、阪急宝塚線の池田駅から歩いて10分くらいの場所にあるので時間に余裕のある人は、両方行っても良いかもしれませんね。
安藤百福氏の記念館は予約すれば、チキンラーメンを作る体験ができます。
企業家ミュージアムで印象に残った点
前から起業家ミュージアムに興味を持っていたので、行った後は知らなかったことをたくさん知れたので、とても満足です。
今回、印象に残ったこととしては三つほどあります。
ネタバレにならない範囲で、まとめてみました。
新しい技術が好きな起業家が多い
業界にもよりますが、全体的に知的好奇心が高い人が多い印象を持ちました。
企業ミュージアムで展示される人達は、会社の規模に関係なく新しいことに取り組んで、結果的に成功しました的な内容をよく目にしました。
時代の変化に追いつこうと思う気持ちは、たとえ時代が変わっても考え方は変わらないことが改めてわかりました。
感覚は一般人と同じ
なぜその仕事を選んだのか、また成功するまでのエピソードをみると、決して華々しいと思えるものはそんなに多くありませんでした。
グーグルのように、全く無いのを作りましたというよりは、外国に追いつけ追い越せという、時代背景からくる真似の気持ちをスタートにして、さらに良いものを作っている印象を受けました。
あったらいいね、というものを一般人でもイメージがつくものを実際に商品レベルにまで研究し商品化する努力が一般人と違うのかな、と思いました。
志しがでかい
当時と今の大きな違いとして思ったことですが、昔の起業家はお国のため精神が強く、自分だけのためではないんだ、世のため、人のためにしているんだ!という気概を受けました。
もちろん、現在と昔では豊かさも違うので時代が違うのかもしれませんが、この商売をしたら儲かるのだ!以外のエネルギーを感じました。
もっとも、後から語られた美談もあると思うので、起業家が残した言葉を100%真に受けるのも正直すぎるかもしれません。
ただ、大きい仕事をする人は、とても大きい課題に取り組んでいることも改めてわかりました。
高校の時に習う、日本史の歴史の知識がいかに浅いことかも理解できました。
少しでも参考になれば幸いです。
ではでは
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