先入観や固定観念、思い込みをもつのがなぜダメか考えてみた
先入観をもつなと言われるが、なぜダメなの?
固定観念と先入観の違いって何だろう?
日常的に使われる先入観や固定観念、思い込みという言葉。
でも、よく違いや意味を説明せよと言われたら意外と難しいのではないでしょうか。
今回、例文を入れながら先入観について中心にまとめてみました。
先入観は辞書によって若干意味が変わる
先入観の意味を辞書で調べてみると、少しニュアンスの違いがあることに気づきました。
前もっていだいている固定的な観念。それによって自由な思考が妨げられる場合にいう。
-デジタル大辞泉-
なるほど、妨げられると書かれているってことは、先入観はネガティブな評価ですね。
ブリタニカ国際大百科事典は、どうでしょうか。
実際の体験に先立って、ある特定の対象に対してもつ主観的価値判断。
体験に先立つ歴史的,社会的,宗教的など種々の要素によって形成され,好意的な場合と悪意のある場合とがみられる。
-ブリタニカ国際大百科事典-
ブリタニカ国際大百科事典は、好意的と悪意のある場合があると書かれています。
辞書でもこのように違いがあるので、我々が先入観に対して意味がずれた感覚になるのは、仕方ないことですね。
先入観と固定観念、思い込みの違い
先入観と固定観念の大きな違いとして、柔軟性です。
固定観念
状況の変化や異なる意見があっても、そう思い込んだまま容易には変わることのない考え
-明鏡国語辞典-
固定観念は言い換えると、自分が信じている常識かもしれませんね。
結婚したら、料理は女性がするもの。
男は、機械を直すのが得意。
一方、先入観で考えた場合
東京の人は冷たい
公務員の人は、真面目で固そう
先入観は、自分があまり知らないことに対してぼんやりしたイメージだと言えます。
実際、いろんな人がいますもんね。
思い込みは、深く信じ込むことを意味するので固定観念に近いですが、出来事に対して信じる時に使われますね。
コンサートに行った時、歌手が私と目があって笑ってくれた
上司によく怒られるのは、私のことを嫌いに違いない
先入観と固定観念、思い込みは似ているようで違いますね。
では、先入観をもつことはダメでしょうか。
以下、先入観をもつことについてまとめてみました。
先入観はあって当然、第一印象は残るもの
先入観は、言い換えると第一印象と捉えることもできます。
先入観をもってしまうのは自然なことであり、なくすことはできません。
誰だって思いますよね、特徴を想像すると出てくる先入観。
- A型=几帳面
- 金髪の人=怖そう
- スタバでMAC使っている人=意識高い系
外国人なら、日本人は真面目そう、時間を守るなどのイメージですね。
知らないこと世界や人に先入観もつのは、むしろ自然だと思います。
先入観を持ったら、ダメと思うことが先入観!。
ただ、先入観や固定観念をもつことで損をする時もあります。
次以降に、ダメな理由をまとめてみました。
先入観を持ちすぎると損する3つの理由
先入観を持っても、問題ないときと損をする時がある話し。
先ほどのA型=几帳面の先入観は、あってようが間違っていようが、損をする話しではありませんよね。
では、どんな時に先入観をもつと損をするか考えた場合、大きく分けて以下の3つです。
先入観が強いとチャンスを見逃す恐れ
イケメンの男、もしくは可愛い女がいた時、付き合いたいなあと思った場合
あの人は、モテるから無理ろうなあという先入観は、チャンスを逃す場合があります。
積極的にいけば、タイミングがよければ付き合えるかもしれないのにチャンスを逃すかもしれません。
決断して行動すればうまくいったかもしれないのに、チャンスを失ってしまうのは、先入観をもつデメリットの1つだと思います。
わかってはいるけど、難しいですよね。
やらない理由のベースになる
例えば簿記の資格を欲しい時、勉強する前から難しいと先入観が強いと
やらない理由になってしまいます。
自分にはどうせ無理という固定観念と、簿記の資格は難しいから勉強しても簡単には取得できないだろうという先入観の組み合わせ。
難しそう、無理そう、めんどくさそうなど。
何か新しいことする時は、ネガティブな先入観や固定観念を越えるための行動力が大事かもしれませんね。
先入観を操作して、購入させる企業戦略の罠にかかる
先入観を植えつけられて、結果的に損をする場合も考えられます。
例えばテレビコマーシャルなどの影響で、サラ金やギャンブルなどのイメージがよくなり、利用してしまったなど。
自分の意志や決断で利用するには問題ないですが、テレビの影響も意外と大きいと思います。
自分で決めたつもりが、実は無意識に見ていたCMの商品だった時など。
先入観を視点にすると、こんな意見もあるよって話しです。
先入観なく向き合うのは虚心坦懐という
先入観を無くして物事に向き合う言葉として、虚心坦懐という言葉があります。
何のわだかまりもない素直な心で、物事にのぞむこと。
-デジタル大辞典-
できるなら、物事に対して虚心坦懐に向き合いですよね。
少しでも参考になれば幸いです。ではでは
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