高卒・専門卒の学歴コンプレックスは解消できるのか
自分は、高卒・専門卒だからうまくいかないんだ、私はあの人より学歴が低いから出世できないんだと悩んだことはありませんか。
「学歴コンプレックス」は、仕方ないのでしょうか。
大卒の学歴がないだけで、人生は決まるのでしょうか。
そんなことは、ありません!!
今回、学歴コンプレックスについて考えてみたいと思います。
学歴がなくてもすごい人はいる
エジソンは、学歴でいえば小学校を中退しています。
エジソンは小学校を3ケ月で飛び出した。以後、正規の教育は受けていない。
エジソンの学歴について
そもそも、高卒がどうかのレベルを超えた話しですよね笑
外国の話しだから、昔の人だからと感じるかもしれませんが、学校にいかなくても結果的には、蓄音機や白熱電球(発電から送電する仕組み)を発明しました。
学歴コンプレックスを感じさせないよう、母がエジソンの疑問と向き合ったことも大事だったようです。
最終学歴が中央工学校卒として、今の学歴で考えると中卒か専門学校にあたります。
田中角栄の一番の功績として
1972年(昭和47年)9月、総理就任2ヶ月後に、第二次世界大戦後、国交のなかった中国と初の首脳会談を実現させ、国交を樹立したことで知られる -wikipedia-
が有名ですが、他にも「日本列島改造論」を唱えて道路建設や新幹線など、インフラを整えた功績があります。
歴代総理の中でも、とても評価の高い人物です。
本人は、「私は小学校卒だ」と国民の前で説明している場面もあるので、世の中から親しみをもらうために、学歴を低く言っていた場面もあります笑
安部は“ミスター牛丼”の異名を持ち、現在の吉野家の礎を築いたカリスマ経営者。高卒のアルバイトから幹部の強い誘いで正社員になると、初代社長・松田瑞穂の薫陶を受け、めきめきと頭角を現す。
-日経新聞の私の履歴書の説明より-
もともとバイトのスタッフで吉野家で働いていたが、会社からスカウトされやがて、社員になります。
吉野家は一度は倒産の危機を迎えていますが、安部修仁氏によって再建されています。
バイトから働くと、したで働く人の気持ちもわかるから、良いことなんでしょうね。
主婦の時にブックオフでパートとして働き始め、店長となった後に、社長になった橋本真由美さんもいます。
ブックオフは、東証1部上場企業なので、相当規模が大きい会社です。
中古本販売のブックオフ(東証1部)でパートから社長になった、として時の人になった橋本真由美氏は、1949年福井県生まれ、愛知県一宮女子短大卒業…以下省略
-http://www2.shl.ne.jpのサイトより/
世の中には、このように今も昔も学歴がなくても、大きく成功する人がいる事例をあげました。
すごいですよね。
では、なぜ学歴がある人に対して学歴コンプレックスを抱いてしまうのでしょうか。
大卒の学歴=仕事ができる、頭が良いわけではない
あの人は、大学にでているから頭が良いと思ってしまいがちですが、
大学を卒業しているから、仕事ができる、頭が良いわけではありません。
高校までの勉強は、あらかじめ答えが決まっていますが
社会人は答えのない問題に取り組むことの方が圧倒的に多いですよね。
なので、学歴があるから仕事ができるとは限りません。
心理学で考えると、ハロー効果、または後光効果かもしれません。
ブリタニカ国際大百科事典によると、後光効果は
ハロー効果,光背効果ともいう。
人がもっているある特徴を評価する場合に,その人についての一般的印象やその人のもつ他の特徴によって,その評価が影響を受けやすい傾向をさす。
たとえば,ノーベル賞を受賞した自然科学者の専門外の分野における社会的発言が権威をもって受入れられること。
病院に行った時、白衣の服を着ている人は専門家という印象を受けることにも言えますね。
なので仕事をする上では、学歴はそんなに関係ありません。
専門卒や高卒が学歴コンプレックスを持たなくて良い理由
良い大学を卒業している人はすごい人と思いがちですが、統計的に大学生は勉強してない証拠があります。
日本の大学は、レジャーランドと言われることもあるくらい、大学生が勉強しないことは一種の定説になっています。
統計データや、私が大学に行って体感したことをいくつかまとめてみました。
大学生は、勉強よりもサークルやバイトが大事
学部によりけりですが、一般の大学生は勉強よりもバイトやサークル、部活動を重視する傾向があります。
文部科学省が計測した統計データによると、
1週間のうち、大学生(1年や2年)が授業を受ける時間は約20時間です。
20時間受けていても、実際は寝ている人、スマホゲームをしている人もいるので座っているだけの人もいます笑
日本の大学生よりも、大学受験をする高校三年生や朝練、授業、部活、塾通いをしている中学生の方が勉強時間は圧倒的に長いと思います。
私立大学の夏休みは約二ヶ月くらいある
学校によって、多少の違いはありますが日本の私立大学は長期休みがとても長いことも特徴です。
日本の大学は、夏休みが約二ヶ月近くあります笑
あとは、冬休みと春休みもそれぞれ一ヶ月から一ヶ月半あります。
社会人からしたら、休みすぎですよね笑
たいていの大学生は、長期休みはバイトやサークル、遊びに大半の時間を費やします。
なので、大学生が1年間で勉強している時間は、八ヶ月あるかないかだと思います。
もしかすると、七ヶ月くらいかもしれません。
ね、大学生ってそんなものなのかと思いませんか。
専攻した学部に関係する会社に就職する大卒ははあまりいない
例えば、法律を学んだ法学部出身の人が、法律関係の仕事をするかどうかと言われたら
むしろ、専門科目で学んだ科目の仕事をする人の方が少ないと思います。
大学で学んだことを直接生かす仕事をしているのは10人いて、一人いるかどうかではないでしょうか。
むしろ、専門大を卒業した方が、選んだ学部に対して勉強している時間は長いと思います。
もっとも、学部によって異なるので芸術系や医療系の学生はそのまま仕事に結びつける人もいるので、まとめることはできませんが、
大部分の大学生の特徴をまとめると
休みの期間が長い
勉強よりもサークルやバイト
専門科目を仕事につながらない人も多い
です。
高卒や専門卒の人が、大卒の人に対して学歴コンプレックスを抱くのは
ポーカーの心理に似ていると思います。
あなたはツーペアのカードを持っているのに、相手に対してスリーペア、もしくはフルハウスなのではと疑心暗鬼している状態だと思います。
大学を卒業した功績は、評価すべきですが過大評価しすぎることも問題だと私は思います。
学歴無いと損をすること
学歴なんて関係ない、と思っていてもどこかで学歴コンプレックスは解消されずモヤモヤが残ってしまいますよね。
先ほど、大学生は勉強よりも他のことを楽しんでいるとまとめましたが、
学歴は世間から評価されることもあります。
では、学歴が大学の人はどのように評価されるのかまとめてみました。
大卒、専門卒、高卒は初任給や期待値が違う
高卒の場合と大卒の場合では、最初にもらえる基本給が違います。
求人誌を見ても、一般的にはどこも2万円から3万円くらい違いますね。
また、大卒は最初から会社の花形的な仕事に配属される傾向があります。
野球だと、ドラフト1位のイメージですな
しかし、長く働いていると、先ほどの例でもあったように、高卒でも評価されることは十分可能性はあります。
高卒は選択できる業種が限られる
例えば、高卒で銀行や上場している商社に入ろうと思っても、あまり高卒の募集は無いと思います。
面接の機会をもらえるかどうか、スタートラインの差は学歴であるのは事実です。
また、大卒を受け入れる会社も、大学でも学校のランクによって、受け付けるかどうか決めています。
就職活動する時、偏差値の高いA大学の学歴なら通るけど、偏差値の低いB大学から応募すると、「現在募集は締め切られています」とパソコン画面に表示されたことがあります。
つまり、大卒であっても、その中のランク分けがされているのが実情です。
なんとも、辛い現実ですよね。
世間体を気にしてしまう
就職の時と同様に、プライベートの時に人と会う時も最終学歴をいうのが辛いこともあるかもしれませんね。
私は高校中退だったので、とても肩身が辛いと思う時がありました。
最終的には、前から大学に行きたかったこともあり、20代後半に進学しました。大学に進学して思ったことは、大学生ってほとんど勉強してないんだなと実感しました。
(勉強している人、ごめんなさい)
学部や大学によって、違いはあると思いますが、勉強量では受験生が一番大変だと思います。
いったん入ってしまえば、授業をほとんど受けることなくテストだけ受けて大学を卒業する人もたくさんいます。
では、学歴コンプレックスを解消するには、どうすれば良いでしょうか。
学歴コンプレックスを解消する方法とは
学歴よりも今の仕事の技術を極める
学歴コンプレックスを解消する方法として、今している仕事を極めることが一番できることではないでしょうか。
確かに学歴は会社に入るまでは、大きく影響します。
しかし、入ってからだと学歴よりも仕事の能力や人柄に注目されます。
大学だけでは学ぶことのできない、仕事の極意を求めることにより世間は学歴のあるだけの新卒よりも、
技術のあるあなたを頼るはずです。
学歴で人と比較しない
そもそも、学歴は比較するものでなくそこで何を学んだかが、とても重要なことです。
肩書き代わりに使うものではありません。大学で学んだこをそのまま使えることは、そんなに多くはありません。
むしろ、大学で学んだことを仕事で使う人の方が珍しいのでは、ないでしょうか。
もし人と比較して自分が知らないことがあったなら、勉強しても全然遅くありません。
学歴コンプレックスなら資格を検討する
今の仕事に関係するかどうか関係なく、資格をとることを検討することも1つの方法です。
資格を取ることで、新たに取り組めること、挑戦できることが増えるはずです。
関連記事:簿記の資格のメリットや難易度について
関連記事:簿記を独学で勉強して合格できるか
しかし学歴があること、資格があることはあくまでも手段であり、最終的な目的ではないですよね。
なので、学歴のことで思い悩むよりも、どんな人になりたいかで取り組む方向性が変わってくるかと思います。
高卒、専門卒で学歴コンプレックスなら通信大学を検討する
今は、慶應義塾大学や近畿大学などレポートが中心となる、通信大学もありますね。
夏休みなど、期間限定で学校に通うプランもあり、主に社会人が利用しているようですね。
大学の授業料も正規の大学に比べて、学費が安く働きながら学べるのは魅力ですね。
どうしても、学歴コンプレックスを解消したい、って人にはマイナスのモチベーションをキープして頑張るのも良いかもしれませんね。
ちなみに、私は一度通信大学を少しやっていましたが、途中で挫折してしまいました笑
通信大学を失敗した大きな原因として、
・調べれる環境や能力
・モチベーションの維持
・時間管理の甘さ
だと思います。
配布された本は、びっしり書かれているので自分でも関連本を手に入れて読む努力をすることが必要だったかもしれません。
わからなくて、モチベーションも落ちてしまいました。
また、年単位での時間のスケジュールの管理も必要です。何を捨てるべきか、覚悟が甘かったです。
なので、もし通信大学を検討する際には、学校と気軽に連絡できる環境、や図書館やネットなどの勉強環境を作る、
ツイッターなどで同じ環境の仲間作りが、成功のポイントではないかと、思います。
令和おじさんこと、菅官房長官は20才になってから大学進学
新しい年号、令和を掲げた菅官房長官は20才になってからバイトしながら大学に通った苦労人です。
学歴コンプレックスに悩んだかどうか、胸のうちはわかりませんが、こちらのサイトでは
「視野を広げるために、大学で学びたい」と決意して大学に受験して合格したそうです。
通信大学でなく、大人になってから大学に通うのも1つの方法ですよね。
日本の大学ランキングは世界から見て高くない
学歴を気にすることは、避けれないかもしれません。しかし、日本の大学は世界から見て評価は高い方ではありません。
イギリスの高等教育専門誌「THE(Times Higher Education)」世界大学ランキングによると、日本の世界大学ランキングは東京大学で46位です。
研究や国際力などの指標を元に計算しているので、この計算が正しいかどうかはわかりませんが、
それでも日本の大学は世界から見て決して高い評価では無いことがわかります。
大学も上には上があるんですな
学歴コンプレックスを向上心に変える
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
私が伝えたいことは、
- 高卒でもすごい人はたくさんいる
- 大卒の人は皆が大学で勉強しているわけでないこと
- 学歴なくても人生を変えることはできること
です。
学歴を気にするよりも自分にできること、伸ばせることを考えることが大事では無いでしょうか。
学歴がなくても世の中を変えた人は、たくさんいます。
参考になれば幸いです。ではでは
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