上下関係いらない、めんどくさいことってあるよね
「なんで、先輩は年が上なだけで偉そうなの?」
「上下関係って、なくてもよくない?」
誰でも、一度や二度は先輩・後輩の上下関係がめんどくさいと考えたことはあるはずです。
人付き合いが上手な人は、上下関係をうまく活用する人もいますが
年が上なだけで、威張る人は正直面白くないですよね。
学校生活や部活、職場など上下関係は一生ついてまわる問題です。
今回、上下関係について考えてみました。
いらないと思う、上下関係あるある
必要ないと思われる、上下関係あるあるをまとめてみました。
威張る系!後輩に対して必要以上に偉そうな人
いますよね、年齢が上だけで先輩風を必要以上にふかす人。
「年下は、口答えするな」
「後輩は先輩に対して世話するのが当たり前」
確かに学校や職場でも、先に所属した人は一日の長があるので経験値が高いのは事実ですが、
それだけで、先輩は後輩に対して王様のように振る舞うのは正しいのでしょうか。
スポーツの世界でよくみられる縦社会に、実はうんざりしている人も多いはずです。
説教系!聞いてもないのに精神論を押し付けてくる
先輩が得た教訓を、さも人生で得た悟りかのように押し付ける先輩もいますよね。
ご飯言った時や、飲みに言った時先輩から言われる精神論的な説教は、よくある話し。
「もっとお前は頑張らなダメ」
「もっと考えて取り組まないとだめ」
言われることはもっともらしいけど、実はボンヤリした抽象論が多いのも特徴です。
アドバイスする先輩からしたら、”後輩思いの自分かっこいい”と思う人もいますが、迷惑ですよね。
でしゃばり系!常に仕切ってくる先輩
対して重要じゃないことを、声を荒げて注意するタイプ。
手取り足取り、ご丁寧にご指導してくれるパターンです。
ひと昔前なら、暴力で後輩をねじ伏せる場合もあったでしょうね。
ある高校野球の特集番組をみていた時の話しですが、一年生はお菓子を食べることが禁止で、見つかるとペナルティを食らっていたそうです。
意味のないルールを作り上げて、破ると激しく怒られる仕組みは理不尽ですよね。
なぜ、このように日本は上下関係が厳しいのでしょうか。
以下、理由を考えてみました。
上下関係を強要しすぎる人の心理とは
大人になってもついてまわる、上下関係。
理由を深く考えず、反射的に上下関係を必要以上に押し付ける人も多いと思います。。
全ての人に当てはまるわけではありませんが、上下関係を求める気持ちをまとめてみました。
自分のポジションを守りたい
上下関係という大義名分は、後輩が先輩を追い越せないシステムに貢献しています。
スポーツや職人の世界など、上下関係が厳しい場所では練習の機会を与えられず、サポート役に徹することを求められる時があります。
高校野球でも、一年生は球拾いやランニングが主なメニューで、あまり練習に参加させてもらえないこともありますからね。
プライドを保ちたい
年上が偉いのは当たり前と堅く信じている人にありがちな、年齢のプライド。
後輩に対して上下関係を求めすぎるけど、自分には甘い人がいるのも事実です。
後輩には上下関係や敬語を強要するけど、先輩にはタメ口で接する人もいますからね。
自分の立ち位置を守りたい人には、上下関係は便利なシステムなのです。
自分がかつて上下関係を強要されたから
かつて自分が受けた経験は、当たり前なことだと受け止めるタイプ。
縦社会が厳しい環境で育った人は、大人になっても上下関係重視の考えが抜けにくいかもしれませんね。
かつて私の上司だった人は、部下に注意するときいつも厳しい口調でしたが、
後から聞くと、若い時には厳しく指導された経験があるから、部下には厳しくするのが当たり前と考えていたそうです。
いろんな人いますよね笑
上下関係のデメリット
では、上下関係がもたらすデメリットは何でしょうか。
大きく分けると、3つあります。
能力ある若手の芽をつんでしまう
能力があるのに、上下関係が嫌でやめてしまう人がいるのは、学校や職場にとっても損失だと思います。
パワハラも、元の問題は役職による上下関係ですよね。
総合的に対応できてこそ一人前と考える考えもありますが、後輩に無理強いさせることは必要ないと思います。
事なかれ主義になる弊害
結果を残すことよりも、先輩や上司との調和を重視することで事なかれ主義になってしまうデメリットが考えらえます。
部活で良い練習を見つけた、あるいは職場で良いアイデアを思いついても、取り入れることで負担がj増える場合、先輩から目をつけられてしまうことがあります。
出る杭は打たれる世の中。
結果的に、無意識に大きなことは言わないでおこうという考えになるので、チャレンジ精神が乏しくなってしまいます。
考える能力が低下してしまう
先輩の言うことを法律のように守ろうとしてしまう結果、言われただけを中心にするので考える力が低下する恐れがあります。
特に、先輩の言うことをよく聞く真面目な人ほど悪い影響を受けてしまいがちです。
プロ野球の世界でも、ドラフト上位のピッチャーがプロの世界でほとんど活躍できなくなる原因の1つに、コーチの言うことを聞きすぎてダメになるパターンがあるそうです。
コーチの言うことを聞きすぎるあまり、フォームがおかしくなってしまったんです。
もちろんアドバイスを聞くことは大事だと思いますが、なんでも先輩の言うことを聞いてしまいすぎると自分の考えがなくなってしまう弊害があるのも事実だと思います。
先輩や後輩の上下関係のメリットは、組織の和と緊張感
上下関係は全てが悪いわけではありません。
時には、なくてはならない存在です。
例えば軍隊や警察、消防などの危険を伴う現場の仕事。
上下関係のメリットは、組織の行動力と緊張感で生み出す集中力だと思います。
組織内で上下関係が厳しく行き届いていると、命令が伝わりやすいので素早い行動ができます。
緊急時なのに、誰でも意見ができる雰囲気は、行動が遅くなるので困りますからね。
また、場の緊張感を保てることも上下関係が厳しいメリットだと思います。
先輩は先輩らしく振る舞う、後輩は怒られないよう行動するのは、馴れ合いを防ぐ面では良いからです。
ある時、車のデザイン事務所のビジネス系の番組をみていた時の話しですが、
責任者がなんでも言える職場の環境から、上司と部下の上下関係の厳しい関係に変えたところ、成果が断然に上がった内容でした。
悪いところをビシビシ指摘する方針に変えたところ、言われた人は奮起してより良いものを提出したそうです。
なので、上下関係は必ずしも悪いものでなく使い方によっては、良い効果をもたらす場合もあります。
厳しい上下関係に入らない方法
上下関係が厳しい世界かどうかは、運もありますよね。
では、どうすれば上下関係から抜け出せるか考えてみました。
敬語を使わない突き抜けた存在になる
出る杭はうたれるので、できる限り大きな杭になるのも1つの作戦。
サッカー日本代表の本田圭佑選手は、高校に入って先輩に上下関係を無くすことを提案し、その提案が実際に通ったそうです。
一つ上の年齢だった豊田選手が証言していたので、信憑性が高い話しですね。
また以前いた職場でも、誰に対してもタメ口を貫く社員もいましたが、誰にも命令されたくない無言のオーラを身にまとっている方でした。
愛されキャラを目指す
芸能界で少し流行った、タメ口キャラ。
完璧な上下関係を無くすのは無理でも、先輩の懐に入り込むことで上下関係がゆるくなることも。
やりすぎると、周りから媚を売っている、ごますりだと思われてしまうのが難点ですね。
自営業で仕事をする
自営業をすることで、嫌な上下関係や人間関係を考えずに仕事ができます。
学生時代は、多少なりとも上下関係に向き合う必要がありますが、人生は学生よりも卒業してからの期間の方が圧倒的に長いはずです。
自営業は無理だと思うなら、上下関係がゆるい職場を探すのも1つの方法ですね。
昔からある伝統的な業界より、web関係など新しくできた業界の方が上下関係がゆるい印象があります。
自分を見失わずに、働ける場所が見つかれば最高ですもんね。
昔の言葉に、藍(あい)より出でて藍より青しという中国の古典の言葉があります。
【青は藍より出でて藍より青し】
青は藍を原料としながら藍より青いの意。弟子が師よりもすぐれているたとえ。
-出典 三省堂より-
先輩や上司が強要する上下関係に負けないよう、頑張るための励みになれば幸いです。
ではでは
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